課題と問題【薫風通信】タスクサポ―トメールマガジン

いろいろな定義の仕方があると思いますが、
経営を研究するには、経営の研究の場での
共通言語を使った方が整理しやすいし、
仲間と共有しやすいです。

経営の「課題」と「問題」も私の研究分野で独自に定義すると、
・問題は、適正とされる状態から劣っている部分。欠損している部分。
・課題は、適正とされる状態からさらに付け足したい部分。磨きあげて、強化したい部分。
と考えています。


例え話から言いますと、

人間の健康な体を、適正な状態、
つまり、プラスマイナスゼロな状態とします。
病気になったり、健康不良になったりしたときを
健康状態に「問題」があると言います。
マイナスから、ゼロに上がっていこうという位置です。
「あるべき姿」に戻そうというプロセスです。

これに対して、
今は適正な状態であり、将来、オリンピックに出場するために、
精神と肉体を鍛えるためのトレーニングを「課題」と位置付けます。
ゼロからプラスにさらに上がっていこうという位置です。
「ありたい姿」になりたいというプロセスです。

このとき、問題と課題をごちゃまぜにしてしまうと、
問題を課題と認識してしまいます。
つまり、健康な状態に戻そうとすることを、課題だと考えてしまい、
それに、今も、将来も、問題解決に力を注ぐようになり、
それだけで、精根尽き果ててしまいます。

例え話に置き換えると、
健康になっているのに、健康サプリメントを過剰に取り続けている状態。
健康以上にはなりません。
上の目標がないため、それ以上トレーニングしようとしません。
健康サプリメントの摂取だけでは、オリンピックにはいけません。
課題解決のためのトレーニングメニューをこなさないと、実力は向上しません。

経営の話に当てはめると、
社内で起こる、労使問題など、問題解決のための勉強をずっと長い間続けても、
問題解消にはなっても、ゼロより上にはいかないと思います。
課題とは、トレーニングメニューであり、さらに経営を向上させるための対策であり、
こなさないといけない、実行しないといけない、活動です。
課題解決のための勉強を長い時間をかけて勉強しないといけないのです。
健康サプリメントの摂取の仕方を勉強したり、大事な時間を費やすのは、
良くないとは言いませんが、足りないのではと思います。

経営をする上で大事なのは、波にのること。
変化していく顧客の新たなニーズを感知し続け、顧客満足を維持し、
離脱をできるだけ防止し、紹介をしてもらい、顧客を増やしていくこと。
経営システムを強力にしていき、時代に合う体制作りとセンサーを磨いていくこと。
時代とともに成長が必要です。
止まっててはいけないと思います。
波に乗っているから沈まないのであり、
波の上にとまっていたら、サーフボードは自重で沈みます。


なので、
経営は進化し続けることが大事であり、
必須条件だと思います。
現状維持では、沈んでいくと思います。

だから、常に課題を設定し、経営システムを磨きあげ、
競合に勝つための、ギャップをうめる工夫として、仕組みをつくり、
営業力を上げるトレーニングが必要だと思います。
経営者は宿命的に、大小の違いはあれ、
オリンピックを目指さないといけないのだと思います。
生身の人間は、必ずしもオリンピックは目指さなくてよくて、健康であればとりあえずいいです。
しかし、経営者は、オリンピックを目指さないといけない宿命です。上の方向に成長し続けなければいけない宿命です。
なぜなら、営利を目的とするのがだからで、営利のために生まれた存在だからです。


問題解消だけで、経営していると考えていると、
沈んでいくと思います。
上を見て、足りない部分を、鍛えていく活動が必要だと思います。

多くの経営者は、上をあまり見ていないのでは?と感じています。
遠慮がちなのもいいですが、
もっとどん欲に、派手に、豪快に、上の状態になりたいと、想像していいと思います。
社会にもっと役に立つ会社になりたいと思っていいと思います。

これは富想(ほうそう)です。豊かな想念であり、好ましい考え方です。
そのうえで、ありたい姿を目指してほしいと思います。
まず、先に、ありたい姿をイメージしないと、
それに必要な課題やトレーニングメニューが出てきません。
それに続く有効な課題解決法がひらめきません。
まずは、何が何でも「夢」をみることが大事です。
社会に最も必要とされる企業になりたいと夢をみていいと思います。



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