仕組み化の視点【薫風通信】タスクサポートメールマガジン

翻訳というサービスを仕組み化する

私は、海外の本を読みたい。


しかし、英文版しか出版されてなく、
日本語訳版は出版されていない。

アマゾンのキンドル版を購入すれば
分からない英単語は調べることができるだろうが、
熟語とか分からないし、全文を訳することはできないのは
不都合である。そもそも単語を調べる操作が手間がかかり、
本一冊を読むのに苦労する。

翻訳の専門家に翻訳してもらえば
本1冊は数十万円の費用がかかるだろう。

最近のグーグル翻訳は優秀で
訳した日本語を読んでも、完璧とは言えなくても
大まかな意味は理解できて、英文を読むという目的は達せられる。
ただ、何百ページもある本を翻訳機にかけるのは非現実的。

グーグルカメラで翻訳する手もあったが、
文字の認識機能がいまいちで、
まだ現実的ではない。


長い時間、私はあきらめていた。

上記のような制約がある場合、
どうすれば当初の目的を達せられるか考えてみた。

ふと、仕組み化のことを考えてみた。

仕組みとは、
分業と統制といいます。
専門家でしかできない高度な作業を分解し、普通の人ができるよう分業し
そして、分業されてアウトプットされた成果を統制して、一つの成果としてアウトプットすると
専門家でしたできない高度な作業の水準を満たすほどの成果となる。


金額的な制約である
翻訳の専門家の数十万する作業を
他の方法に置き換えることで、
費用を下げられないだろうか。

私なりに考えたことが、
翻訳の作業を仕組み化すること。
仕組み化は分業と、ツールを使うといい。
ツールは、上記のグーグル翻訳というアプリ。

グーグル翻訳にはテキストデータを入れるのが
うまく訳してくれて望ましい。
そして、1ページ全部の翻訳より、
ピリオドで区切られる一文一文ずつ翻訳してほしい。
英文1文のあとに、
日本語訳が置かれるのが
自分なりに、意訳できて、ビジネスの言い回しにかえることができて
理解しやすい。

グーグル翻訳にかけるために
英文で入力をしてくれる人を探した。
身近にいるアルバイトに聞いてみると、
日本語入力はするが、英文入力は嫌だという。
それならば、web上で英文入力ができる人を探してみた。
けっこういました。
しかも、日本語入力は漢字の変換などで手間取るから、
どちらかというと英文入力が好みという人もいた。
時間チャージは、日本語入力のアルバイト料と変わらない。
さらに、英文は入力スピードが速いようだ。

仕事の成果として、英文のテキストデータが送られてくる。
しかし、私はものぐさで、それを一文一文グーグル翻訳に
コピペする作業が性に合わない。
そこで身近なアルバイトにその作業ができるか聞いたところ、
英文を入力するわけではないから、できるとのことだった。

Step1 そのまま英文入力する
Step2 コピペして翻訳

仕事の成果としては
分業と統制で数十万円かかる翻訳作業を、3万円位でできる計算になった。

私としては、十分に目的を達せられる。
すでに誰かがやっているかもしれないアイデアだが、
私なりにはコロンブスの卵みたいに
面白い視点を得られたと思っている。

これは仕組み化の効果を実際に得ることができたので、
良い体験になった。


この視点でビジネスの現場を考えてみる。
1人の優秀な営業マンに頼りきりの営業業務を
複数の平凡で普通の社員に分業し、統制することで、
同じ水準の成果を得られないか、考えてみましょう。

私は、常々、営業は
1人の営業マンに頼るのではなく、
会社が行うべきだと言っている。

優秀な営業マンが外でやっている営業を
会社の目が行き届くところで、
見込み客がこちら側に来てもらうことで、
全社員でお客活動ができ、
一人一人の社員の負担を減らし、
やってることが営業をしていると意識しないくらい普通の日常の活動で、
それでいて、お客としては、
PRされていたわが社の強みを書いたメッセージが本当だと実感でき、
信頼を勝ち取り、
成約に結びついていく、
営業が成立していく仕組み
この仕組みは管理しやすく、再現しやすい。

事業計画にも書きやすい。
優秀な営業マンがやっていることを普通の社員にも再現できるよう
事業計画に書いて説明することは難しかったことが、
事業計画で説明しやすくなるし、
社員教育もしやすくなる。

いつもの経営会議がこのような仕組みを考える会議になれば
経営改善がどんどん進んでいくと思う。