製造業において、下請け企業は親会社の指示通りに製造し、売上高も親会社しだいという状況である。
しかし、下請け企業のメリットである営業コストを低くすることができているので、
下請け企業から脱却し、個別元請け受注を目指すと、営業コストアップというデメリットを招いてしまう。

その前に、下請け企業として生き残る道もあるはずである。
新しい製造方法、コストを抑えた製造方法、納期が短くなる製造方法の提案、
親会社の営業力アップにつながる、技術力の提供。
下請け企業は親会社の先のお客様に目を向けるべきである。
お客様に役立つ価値を提供できれば、親会社からも重要視されるようになるし、頼られるようになる。
これが下請け企業の進むべき一つの道だと思う。
下請け企業でありながら、その状況下で抜群の技術力、価値創造力、コアコンピタンスを磨き上げるのである。
顧客価値は、基本価値、使用価値、感性価値からなる。

ただ指示通りに製造する基本価値は当然達成するべきだし、
使ってみて使いやすい役立つと感じる使用価値も獲得しておくべきである。
さらに、この下請け企業の製品だから使用してみたいという、抜群の信用力があれば下請け企業というより、
プライドが存在するメーカーと位置づけられるだろう。
例えに、三人の石工の話があるが、親会社のさらに先のお客様の満足感に視点を広げることが下請け企業の得るべき視点だろう。